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50 継続すること15 一級建築士試験の勉強について(学科編)

毎年この時期になると思い出す。

めっちゃ勉強したな、と。

自慢でもなんでも無いんだけど、僕は運良く一発で合格できたので、友達や後輩からよく相談されることがある。

意外と需要あるのかな、と思い、振り返る意味でもまとめておこう。

大きくは、いつから勉強始めたか、学校通ったか否か、どんな勉強したか、合格する上でどんな工夫をしたか、というところ。

また、挑戦の初年度で、確かな知識を得ることより、合格することを第一としているのでその点は前もって。

僕の場合、学科も製図も学校に通っていた。

幸いなことに、学生時代、日建学院の主催する建築コンペに入賞でき、その副賞として、学費がおよそ半額になる権利を貰った。

正直それでも超大金だから、通うかスーパー迷ったけど、僕としては正しく勉強できるかどうかと言うより、「お金をかけてしまった」という精神的な重りをかけるために課金を決意したと言っても過言でない。

だから日建か総合資格かという迷いは僕には無かったんだけれど、友達の話を聞いていても、どちらがいいかに答えはないかなと思う。

学校に通おうが、自分のペースでバババと進めた方が良いと思うのが僕の考え。

僕は、ビデオの映像を体半分で聞きながら、自分の分かってないとこ中心に次の週の宿題を同時に進めるスタンスだった。

だから日建のが僕は好き。

個人勉強する時間をルーティンとして固めるために学校に通ってた感じ。

ただ確かな事は、日建学院で法規の授業をビデオ学習でやらされるのだけど、

その呪文のような、ただ書いてある文読み上げるだけのビデオ授業には何の意味もない。

むしろ「なんでこんなことのために日曜日、朝早く起きてバカみたいに学校来てしまったんだろう、オレはアホか」

みたいな悔しさからくる反骨精神が生まれたかもしれない。

そりゃ先生が生でいた方が理解はできるかもしれないけど、そんな全てが全て根っから理解できないわけじゃない。

学校だろうが先生がいようがなんだろうが、結局自分のペースでやれるかだと思う。

だから学校に通うと決めた理由は二つで、

・お金を払う、貴重な時間を割くという精神的重り

・勉強の習慣を固める

というところ。

なので前年の11月から学校に通い始めるのだけど、僕の場合、正直全く習慣にならず、

その時僕は、大阪にある新社員の全寮制だったので、遊びに遊んでた。

一応学校には言ってたけど、身にはなってなかったという程度。

それが退寮の3月末まで続く。

4月から東京に戻ってきた。

そこで新しく担当さんがついたのだけど、後から聞いた話、これまでのテストの結果的にこりゃ絶望的なスコアだ、と思ったらしい。

僕としては絶対一発で取ると決めていたので、ヤバイ、ということを知らされて、4月から本気で勉強始めた。

しかし強調しておくと、「4月から始める」というのを前提としてスケジュールを組み立てるのは危険。

4月は配属・異動のオンパレード。特に設計系であれば異動先がめっちゃ忙しいグループだった、なんて事、往々にしてある。

なので元から4月から始めるつもりで計画していると、そういうことが起きた時、アッサリ諦めることになる。

あ、もう無理だからいいやって。

なので、4月までに、後戻りできないほどにお金と時間を掛けている必要はあると個人的には思う。

4月からは朝6時に起きて、出勤の8時半まで、会社近くのカフェで勉強していた。

家が会社に近かったので8時20分までは勉強出来てたかな。

なので2時間くらい。

生涯これまでカフェで勉強するなんて、調子乗り倒した行動取ったことなかったけど、やっぱ家だと寝ちゃう。

毎日終電ってことは無かったけど、決して帰りが早いわけでは無かった。

そして新社員なのでリズムを作りにくく、一定の時間に帰れない。

だから夜は早く帰れた日はもう2時間、遅い日は30分、という感じ。

勉強しない日は無いようにした。

正直勉強量は足りて無いと思うけど、これでも大変。

土日は夜飲み行くくらいは発散するけど、基本的に缶詰で平日足りない分を補ってた。

10時間以上はやってたと思う。

で学科試験を通るためのベンチマークというか、チェックポイントみたいなのを僕なりに考えてみた。

この3つのタイミングを守れれば受かる可能性は高いと思う。

・年末までに法例集のラインを引き切る。

・ゴールデンウィークまでに過去問1周仕切る。

・模試で一度は合格ラインを超える。

というところ。

1つ目の年末の法例集は緩いチェックポイントとして考えて貰ってOK。でも、「周りより自分は遅れてる」感によって簡単に諦めちゃうこともできるから、ココは最低限と思う。

2つ目は個人的にマストかな、と思う。

これより遅れるともうなかなか苦しいと思う。

最終的に僕は過去問を3周してる。

ゴールデンウィーク終わりまでに1周を終わらた。

過去問1周さえしておけば、出てくる問題は大概、一度は見た問題。

そこからは覚えが早くなるし、点数もガンと上がる気運が高まってる。

ここを超えられれば合格が見え隠れしてきてテンションが上がってくる。

3つ目は、そりゃ出来るにこしたことないってもんなんだけど、合格点を模試で取ること。

基本的に、練習で出来ないことは本番で出来ないと思った方が良い。

学校の試験のが難しく作られてるらしいよ、とかよく言われるけど、そんなん変わりません。

というか、本場は必ず予想外な問題が出る。

そりゃあくまで4択なワケだし、運よけりゃ当たるかもしれないけど、そんなクソみたいな、根拠のない運で一年という大切な時間を託そうとしてるからいつまでたっても受からないんだって。

お金もそうだけど、一番大切なのは自分の自由な時間だと思う。

絶対にサッと取るべき。

しかし、偉そうな事を言ってるけれども、僕の合格体験の中で最も難しかったのは仕事との両立だった。

そりゃ仕事せずに勉強だけして良ければ、誰でも受かる。

一級建築士の難しさは、その試験の難易度自体よりも、忙しい現業との両立に尽きる。

なぜなら、一級建築士を持っていても、持っていなくても、やれる仕事の質はそんな変わらない。(ゼネコンに勤める若手の場合だけなのかな)

それが、「絶対今年とらないといけない」という気持ちを削いで行く。

今取らなくてもいい。という思考回路。

試験1ヶ月前になると、直前講座というのが始まる。

土日だけでなく、平日の2日くらいも、18時半くらいから過去問をすんごいペースで3時間くらいやりまくる、かなり有効な講座。

僕としては、この講座に出ることも合格の可能性をグッと上げる一要素と思うわけだが、、

平日18時半に会社を抜けられるかどうか。

問題は新社員くらいのペーペー、ということ。

自分で仕事の組立ができてりゃ良いものの、ペーペーじゃそうもいかない。

仕事はドンドン振られるのがベース。

だから、もう4月の時点から、(チーム異動がないならもっと前から)僕は絶対今年取りたいと口にして、週の2日は18時半に学校に行く、としっかり伝えないといけない。

チームや上司次第ではすごい難しいことかもしれないけど、隠れてコソコソ行くワケにいかないんだから、じゃあもう言うしかない。

それでも上司にそんなこと言えないっていうなら、その講座に行かなきゃいい。そのかわり確実に何処かで、その時間分の勉強を割かないといけない。

そんなこと出来んの?

休日に18時間勉強すればいけるかと思うけど。

僕も先輩にめちゃくちゃ言われた。

「なんで今年取らなきゃいけないの?」

「俺たちの時代は終電逃すまで働いてそのあと家帰って勉強してた」

ぶっちゃけうるさい。

人にどうこう言われる世界でない。

残念ながら僕はアタマ良くないので、どれだけ自分が勉強しなきゃ受からないって事を知ってた。

その講座に行かなきゃ、僕は受からない。

資格を取る取らないを決めるのは自分で、過去の先輩と比較するもんじゃない。

結果論だけど、僕は合格ラインより1点多く取って合格してる。超スーパーギリギリ。

超カッコつけて言うと、合格するための最短距離の勉強しかしてないつもり。

学校では100点を目指す勉強を教えてるけど、合格ラインは大体90点なので、余裕は10点ある。

点数と時間は完全に相関関係にあると思う。

時間かければ点数取れるのは当たり前の事実。(少なくとも90点台をさまよってるレベルの人であれば。100点くらいとれちゃう人は別)

やっぱり仕事をする時間だって貴重だし。時間の全体量は変えられないから、勉強とのバランスでしか考えられないことはとても大切な感覚だと思う。

べらべと長くなってしまったが、

どう勉強してたか、学校通ったか、通わないか、どの学校に通ってたか、について書いた。

あくまでも、初受験で、実務経験が浅く、合格することのみが目的での話ということをご了承ください。

次回は製図編。

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