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52 建築100 平成最後のBest5

何度か投稿している、建築100。(建築を年間100個見ようというアホ丸出しの個人的な企画)

平成最後の今年も無事達成できたので、リストにして、今年の個人的ベスト5をランキングしようと思う。

 

1.八雲のスタジオ

2.サレジオ教会

3.横浜指路教会

4.新宿TOTO本社

5.IKEA港北

6.リクルート本社ビル

7.BA03 星の屋ホテル

8.NHKスタジオパーク

9.パレスサイドビル

10.東京近代美術館

11.丸ビル

12.新丸ビル

13.KITTE

14.スカパー本社ビル

15.酒田市体育館

16.土門拳記念館

17.酒田市美術館

18.山居倉庫

19.荘銀タクト鶴岡

20グランシップ

21.草薙体育館

22.清水文化会館

23.駿府教会

24.静岡朝日テレビ

25.芹沢銈介美術館

26.北本駅前ターミナル

27.大森ベルポート

28.サントリーホール

29.TWA ターミナル5

30シーグラムビル

31.MOMA

32.レバーハウス

33.メトロポリタン美術館

34.グッゲンハイム美術館

35.クロイスター美術館

36.クライスラービル

37.エンパイアステートビル

38.ロックフェラーセンター

39.セントラルパーク

40コロンビア大学教育センター

41.フォード財団ビル

42.国際連合ビル

43.ハイライン

44.ホイットニー美術館

45.チェルシーマーケット

46.IAC

47.グランドセントラル駅

48.グランゼロ駅 オキュラス

49.グランドゼロ

50WTC1

51. WTC4

52.自由の女神像

53.ニューミュージアム

54.ストアフロントアートアンドアーキテクチャ

55.リンカーンセンター

56.デービッドゲッフェンホール

57.デービッドコークホール

58.ピータージェイシャープシアター

59.フィルムソサエティ

60ジャズアットリンカーンセンター

61.ラディソンブル アクア

62.シカゴ建築財団

63.トランプタワー

64.マリーナシティ

65.IBMビル

66.アップルストアリバーフロント

67.ジョンハンコックセンター

68.レイクショアドライブアパートメント

69.イリノイ工科大学クラウンホール

70マクコーマックトリビューンキャンパスセンター

71.ユニティテンプル

72.ライトスタジオアンドハウス

73.オヘア空港

74.ブリティッシュアートミュージアム

75.カーン初期の美術館

76.ルドルフホール

77.バイネッケアンドレアブック図書館

78.NHKホール

79.テレビ朝日

80.豊田講堂

81.宇治市モザイクアートミュージアム

82.ヴァンター空港

83.カストルプ空港

84.admiral hotel

85.ニューハウン

86.デンマーク王立プレイハウス

87.デンマーク王立オペラハウス

88.コペンハーゲン中央駅

89.ルイジアナ美術館

90.海洋博物館(BIG)

91.ブラックダイアモンド

92.IT大学学生寮

93.IT大学キャンパスセンター

94.BLOX

95.デンマーク国立銀行

96.Danish RADIO segment1-2

97.Danish RADIO segment3

98.DRコンサートホール

99.8house

100.ヒルフェルスム市庁舎

101.NTR 本社ビル

102.オランダ視聴覚センター

103.ノルダーベグラフの火葬場

104.ヒルフェルスムオフィス

105.アムステルダム中央駅

106.アイフィルムミュージアム

107.ベルラーヘ

108.ヴァンゴッホミュージアム

109.オランダ市立美術館

110コンセルトヘボウ

111.スキポール空港

112.ロンドンシティ空港

113.ロンドンシティホール

114.SHAPARD Robson 事務所

115.BBC WEST

116.テートモダン

117.テートモダン新館

118.ブルームバーグ本社

119.ニューポートギャラリー

120.BBC NORTH

121.ロンドンヒースロー空港

122.ベルリン大聖堂

123.アルテスミュージアム

124.ベルリン国立博物館

125.新博物館

126.ノイエバッフェ

127.フンボルト大学図書館

128.ベルリンユダヤ博物館

129.ベルリン州立図書館

130.虐殺されたユダヤ人のための記念碑

131.ブランデンブルク門

132.ポツダム広場

133.ベルリンフィルハーモニー

134.ARD本社

135.国会議事堂(中入れず)

136.メルケルのやーつ

137.ベルリン中央駅

138.エルプフィルハーモニー

139.磯子貴賓館

140.国際会館

141.東京ミッドタウン

142.大阪NHKビル

143.テレビ関西本社

144.NTT西日本本社ビル

145.梅田阪神ビル

146.原宿のワイヤーのやつ

147.東京タワー

148.イイノホール

149.高知駅

150.牧野富太郎記念館

151.牧野富太郎記念館植物園

152.坂本龍馬記念館

153.坂本龍馬記念館別館

154.高知城歴史博物館

155.オーテピア

156.カンダホールディングス本社

157.建築倉庫

計157建築。
新社員から始めたこの勝手な自分企画、今年で四年目になるが、今年は歴代最多件数を達成。
1年目 102件
2年目 100件
3年目 104件。
毎年ギリギリの達成で半ば不正が疑われるほどだが、今年は余裕のオーバー。
ひとえに9月に行った新婚旅行と10月に行った会社での海外視察によるところが大きい。
どちらの旅行でも40強は見ているので、その2つで80は稼いでる。
しかしそうなると日本で見た個数って70位になるわけだから、海外でのカウントが無かったら今年は達成できていなかったわけ。

歳を減るにつれ日本でのカウントの進みが悪くなってるのは気のせいではなく、過去に見たことある建築であっても、その訪問で何かしらの発見があればカウントしていいという、スーパーグレーな自分ルールを設けているのでどうにかなってる面はある。(しかし丸ビル とかKITTEがはいってるのは、さすがにどーよ、とおもいますね)

そして去年の中でガツンと来た建築をフォーカス。
勝手にランキングとする。
こんなにも良い建築ばっかり見られるとは思っても見ず、相当な大混戦。
毎年このくらい海外行って色々見られるとええなぁ。
5位 ノイエ・ヴァッヘ (シンケル)
こちらは10月に行った弾丸ヨーロッパ視察にて。
僕は初のベルリンだった。
ベルリンの国立博物館エリアにある、記念碑を展示している空間。
「ノイエ・ヴァッヘ」とは新衛兵所と訳され、ナチス時代の衛兵交代式などの式典をこの建物の目の前で行い、いわゆる兵隊さんがズラッと並んで行進をする背後にこの建物がある。
現在中には1つのオブジェが置かれており、その上空はトップライトが穿たれる。そしてこのトップライト、ガラスが嵌められてない。
厚い石の壁で四周閉ざされているのに、トップライト一点のみ、完全な外部。
そして床はピンコロのような荒い、不揃いの素材で、広場に使われるようなもの。
この、外部と内部の反転、超内的な外部空間、というコンセプトにやられた。
赤瀬川原平の缶詰に閉じ込められたような。
ちなみにこの空間で池原先生のおてんてんはアレしちゃったらしい。
ベルリンに行ったら必見。
4位 ユニティテンプル (フランク・ロイド・ライト)
こちらは9月のニューヨーク、ニューヘイブン、シカゴへの新婚旅行にて。
この建築は、ライトの実験住宅が数多くある、シカゴ近郊のオークパークという街にある。
これまでの自分の趣向でも少し郊外にある建築を好きになることが多い。
人が少なくて、でも活気はあって、建物が低くて、空が広い。建築の佇まいに大きく関係してくる。
1904年に建てられた、ライト初のRC建築で、結構エッセンスが詰まってる。
見るからに他のライト建築と比べて激安で作られてる。
モルタルの色を変える、なんて可愛らしいこと、この先ライトはやったかな?
他の豪華な建築だと装飾の要素に目がいってしまうけど、この建築はそぎ落とされている。
けど、ライト特有の壁、柱、天井を溶いていくような軽快な線、面の使い方が随所に見られる。
空間から照明・家具に至るまでディテールの行き届き様。
全部デザインしちゃる!というそれからのライトの姿勢の片鱗がマンマンに感じられる。
ニューヨークのグッゲンハイム美術館も行ったけれど、僕はこっちの方が好きだったな。
3位 エルプ・フィルハーモニー(ヘルツォーク・ド・ムーロン)
こちらも10月の弾丸ヨーロッパ視察にて。
音楽ホールの視察だったので、本命中の本命。エクストラで料金を払い、ホール内部まで見られるツアーを組んでもらった。
この建築に関しては、感動!!!、というよりも、唖然、圧巻、驚愕、という感情の方が正しい。
2001年がプロジェクトスタート。そして竣工は2015年。15年間やってるプロジェクトなのだそう。
2001スタートし6年間ほどの設計期間をもって、2007年に着工。
どのタイミングかはわからないけれども、大ホールの1/10の音響確認用の模型は5年間形を作り続けたらしい。
設計期間が長くて羨ましい、という次元を超えて、見たことないもの絶対作っちゃるという怨念のような気迫がぐちゅぐちゅんび入り込んでる。
そして問題は2011-2013年の工事停止期間。
スペインの施工会社が、こんな屋根作れるわけ無いやろ、アホか、こんな感じで簡易化させて貰いますわ、って変更をヘルツォークに打診した。
ヘルツォークはもちろんこの気合いの入り用で妥協するわけもなく、それで揉めに揉めたらしいのだ。
いや、たしかに、工事中の屋根の写真とかあるけど、これ恐ろしい。
しかも、屋根、そんなには見えないんすよ。確かに少し見えるんだけど。
あとは何より外装。
3Dに湾曲したガラスが4枚重ねられてる。
意味がわからない。
湾曲ガラスにプラスして、セラミックプリントのドットによるグラデーションが2層。モアーっとした楕円状の影はこれによるもの。
これだけでやってしまうとペラペラになるだろうけど、湾曲ガラスとの合わせ技で不思議な奥行きが出てる。
2位 ブリティッシュアートミュージアム ルイス・カーン
こちらは9月新婚旅行の日帰りニューヘイブンにて。
どうしても一泊取れず、そしてボストンに行くか本当に迷ったんだけれども、カーンはこれまで会ったことがなかった。
そして石山修武のマスターピース、ベスト3ということもありニューヘイブンに決めた。
"ニューヘヴンの空は淡く澄んでいる。地中海の光のエロスとは全く異なる。その光を人工的に濃度の高い、しかも濁りのない光に昇華しようとしたところに、ルイス・カーンの努力の中心がある"
世田谷村日記の石山さんの言葉。
結構僕も行ってみた感想、すごく共感できて、
ビカッっていう感じじゃなく、ファアアっていうような、空間の隅々まで浸透していく感じ。
濃度が高いというのがピンとくる。
ファアっとしてるんだけど軽くない。凝縮された光に感じた。
あとやっぱ感動したのは、
こんなこと言ったらアホみたいなのだけど、
グリッドのフレームの構成で、中央に2つ4層と3層吹抜けがある、至ってシンプルなのだけど、もの凄く多様なシーンを、抜けを作っていたこと。
スキップフロアとか半透明のレイヤー素材とか、最近良くある小賢しい要素ゼロで全くチマチマしてない。
カーンの建築の印象、強い象徴的形があって、大きな空間バアアーンとかなのかな、って勝手に思っていたが、アイレベルでのきめ細やかな設計の行き届き様に感動した。
1位 ベルリン州立図書館 ハンス・シャロウン
こちらもヨーロッパ視察にて。
学生の頃からずっと見たかったベルリン・フィルハーモニー。
鼻息荒くして、さぁ行くぞ、とその前に、すぐ横にシャロウンの作品があるからまずそっち行ってみよかと入った。
そしたら完全にカウンター喰らった。
超大空間で細長い。スケール的に空港ターミナルに似ている。
そこに色々な角度に振れてる、色々なレベルが貫入している。
十字柱、FRPのトップライト、螺旋階段が、明確な骨格を与えないギリギリのラインで空間にリズムを与えてる。
結構人が沢山いるのにすごく静か。
なんとまぁ贅沢な。
なんとも形容し難く、なんとも写真で良さを伝えづらい、建築の作られ方は少し村野藤吾に似ているなと感じた。体験してこそグッと心を掴まれる、と言ったような。
平面からはその狙いが読み取れないのだが、空間に入ってみると納得、というか。
いずれにしてもシャロウンがどのような設計のプロセスを経てこの形に至っているのかは謎だし興味津々なところだが、パースとして空間に入り込んだとき、そこで行われてるアクティビティや、家具などの要素が、自分に対して開いてるように思える。水平垂直に並べるのでは確実に発生し得ない、視線の抜けがこの広がりを作り出しているように感じた。
めちゃくちゃデカイ模型でスタディしてたのだろうか。パース描きまくってたのだろうか。
シャロウンはベルリンフィルハーモニーもめちゃクソ良かったけれど、2つランクインさせるのもな、という事で、僕はこっちの図書館の方がかなり衝撃を受けた。
というわけで、平成最後の建築100も無事、過去最多で達成。
ベスト5は今年初めてやったけど、なんかオモロいから毎年やろ。
しかし今年はランクイン全てが海外というナマイキラインナップ。
華やかな平成フィニッシュ。
こうも毎年豪華に行かないと思うが。。
とにかく建築みる、アウトプットする習慣として。
いじょ。
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