ガビーンと思っていたものの、最近事あるごとに「ワークライフバランス」と口に出す会社様の制度は大したもので、ゴールデンウィークの振替を1ヶ月以内であれば取ることができる。
いわゆる、休めなかった分、しっかり休みなさい、と言う制度。
なので5末にコンペ提出完了後、速攻で6頭に旅行をカマスことに。
結果的に今年のゴールデンウィークなんかはもはや飛行機を取ることすら出来なかったから、最高の形になったというのは結果論。
やはりサラリーマンになって辛いのは(イマドキいろんな会社様あると思いますが、僕のところは)GW、オボン、年末年始と、みんな一緒の決められたところでしか休めないこと。
航空券は取れんわ、ホテル取れんわ、高いわ、行ったら行ったで人まみれだわ、まるでいい事なし。効率悪い。
何はともあれ行けた。良かった良かった。
さてなぜポルトガル・モロッコかと言うと、
まずポルトガルから。
僕は大学3年生からアルヴァロ・シザが大好き。
ヴォアノヴァのレストランから始まる全作品をトレースしてた。コルビュジェすらしてないのに。笑
コルビュジェはみんなやってるからヤダというのもひねくれモノの伯耆原としては理由の1つなのだけど、幼いながら、半分直感的に、空間綺麗だなぁ、と思った。
そしてなんと言っても布が垂れ下がったようなEXPO98 リスボン万博ポルトガル館に衝撃を受けた。
あと、ポケモンやってる頃から、僕は字面でカッコイイとか好きになっちゃうところがあった。
自分のパーティーは「ガルーラ」とか「アブソル」とか「ラプラス」とか名前がカッケェつって、弱いのにずっと使ってた。
アルヴァロ・シザ、名前くそカッケェ。
入りはそんな下らない感じだったかも笑
そしてモロッコはなんで行ったかと言うと、これは奥さんの長年の夢。
ジューーーータンを買う。
日本じゃとてもじゃないけど買えない、モロッコのベルベル絨毯。
実は今回のこの旅、
・結婚1周年
・奥さん誕生日
・伯耆原誕生日
のトリプル合併号。
てなわけで、ポルトガル・モロッコ旅行の6泊8日。
️ 羽田ーフランクフルト トランジット
️ フランクフルトーポルト 2泊
ポルトーリスボン 2泊
️リスボンーマラケシュ 2泊
️マラケシューパリ トランジット
️パリー羽田
とまぁ、めちゃんこ動いた。
正直それぞれもう一泊ずつあればも少しゆっくりできるんだけど、ポルトもリスボンもマラケシュもつーかモロッコのどこもかしかも羽田からの直行便がないのがネック。
本当は
結局短時間の中で見たい建築を詰め込む。
下記、見た建築リスト。
ポルトガルモロッコの旅
1.サー・カルネイロ空港
2.ポルト大聖堂
3.ドン・ルイス・一世橋
4.paez Portugal
5.クレリゴス教会
6.レロ・イ・イルマオン
7.TOP FLAT(宿)
8.casa da musica
9.セラルヴェス美術館
10.continient(スーパーマーケット)
11.ポルト建築大学
12.sao bento ST
13.igreja de Santa Maria
14.BOA NOVA restaurante
15.レサのスイミングプール
16.オリエンテ駅
17.バスコ・ダ・ガマショッピングセンター
18.EXPO'98 Portugal pavilion
19.海の知識館
20.ジェロニモス修道院
21.なんとかのモニュメント
22.light house museum
23.Paula rego museum
24.MAAT
25.リスボン空港
26.マラケシュ・メナラ空港
27.マジョレル庭園
28.イブ・サン・ローラン美術館
29.バヒア宮殿
30.ダル・シ・サイド博物館
31.クロデアーツリアド
32.フナ広場
33.シャルルドゴール空港
34.フィルハーモニー・ド・パリ
35.音楽都市
36.ラヴィレット公園
1〜15番まではポルト。16〜25がリスボン。26〜32がマラケシュ。
あれ?
33〜36は実はパリ。
トランジットで4時間、シャルルドゴールに居座ることになった。最初はゆっくりピール飲むかと思っていたものの、ちょっと待てよ、とあのモンスター見に行けるやんけと調べてみた。
コイツ。フィルハーモニー・ド・パリ。ジャン・ヌーベル。
ということでパリ編も決行。去年のベルリン・フィルハーモニー、エルプフィルハーモニーに続いてパリも制覇。
しかし先に断っておくと、ホール内部の見学は出来ていない。
不定期に行われているツアーに参加するしかなく、この日は行われていなかった。
この内観を見ずに制覇と言うわけにはいかないか…
この内観は流石に見たい。いつか、また来ねば。
で、パリの4時間を挟んで無事帰国。
と思いきや、東京に4時間しかいられず。。
あまりの弾丸っぷりに我ながら感服だが、
この後仕事でシンガポールに飛ぶことに。
腰からおしりにかけてがこんなにも爆発しそうになったのは生まれて初めて。
まさかのパリトランジットからの羽田トランジットのシンガポールという不可解極まりない段取りで、
7泊9日+2泊3日の計9泊12日の大旅行となった。
今、僕の体内時計はどこに合ってるのか、僕自身分からない。
シンガポールでは下記の建築を探訪。
1.チャンギ空港
2.マリーナ・ワン
3.マリーナ・ベイ・サンズ
4.ガーデン・バイ・ザ・ベイ
5.RNA模型センター
6.パークリビングピッカリング
7.メディアコープ
8.ソラリス
9.サンドクローラー フォスター
10.ナショナルギャラリー
11.最高裁判所
12.ラサール
13.キャピタグリーン
14.オーチャードホテル
15.エスプラネードホール
16.ラーニングハブ ヘザウィック
17.the WAVE
18.シマノ作業所
19.ヨンナム工場
20.JEWEL
21.スタービスタ
計21個。
会社が取ってくれた便なので何も文句は言えないけれど、羽田22:50分発のシンガポール航空の便で、チャンギ空港着がド早朝の4:50だった。
現地の人との待ち合わせは8時半である。
ダメ元でホテルにチェックインできないかと朝5時に直撃したものの、
「は?もう一泊分払えよバカ」と言わんばかりだったので、キレイなホテルのロビーのソファで靴下まで脱いで、完全に横になって爆睡した。
そしたら「ホテルのホスピタリティを下げるなアホヅラ」と言わんばかり、というかもはや言ってたので、ホットコーヒーを8杯繋いで8時半まで命をとりとめた。
体力・メンタル共に限界ぎりぎりの旅では合ったものの、ヨーロッパ、アフリカ、東南アジアと全くカラーの異なる場所にトントンと行けたのはとても楽しかった。
ポルトガルはヨーロッパの中でも少し雰囲気が違う部分がある。気取った鼻につく感じが一切なく、ヨーロッパの田舎と言われるけれども、しっかりと活気がある。それも観光客によるものというよりは、地元民によっているところなのがとても良かった。
そして僕自身、生まれて初めてのアフリカとなったモロッコ、マラケシュはまさに迷宮。
思ってた以上に治安はよく、カバンごともってかれると脅されたけれど、全くそんな危機には晒されなかった。
お腹も全く壊すことなかった。
イマドキGoogleMapさえあれば世界のどこでも迷うこたぁねぇと、自信タップリの伯耆原ではあったが、いやぁ超迷う。
モノを見ながら彷徨うと、本当に自分の現在地を見失う。久々のアドベンチャーを感じた。
そして最後、シンガポール。意外と生まれて初めてだった。
時期としては6月は真夏で、日本と似て、ジメッとして暑い。
なんと言っても建築に元気がある。基本計画段階での構想力とそれを実現してまえという全体のプロデュース過程がとても良く回っているのだと思う。
マリーナベイサンズなんて、歴史も何もない場所において、建築の形だけで世界に轟いた稀有な作品なんだと思う。
また圧巻だったのはJewel。
これまた細かくはそれぞれの編にて。
そんなこんなで、この旅行だけで計47の建築を葬ることに成功し、今年の建築100も残り半分というところまで一気にきた。
逆に日本でまだ1つも見てないナリ。
次回以降、それぞれの都市の備忘録を書いてく。
いじょ。