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54 建築100 ポルト編1

さて、ポルトガルーモロッコーパリーシンガポール旅行(シンガポールは視察)の第1編。

ポルトガルはポルトとリスボンの二都市を2泊ずつ。

ポルトガルへは羽田からの直行便はなく、今回はフランクフルトでのトランジット。

深夜便を使って、4時間弱フランクフルトにいて、そこから3時間程でポルトへ。

0:10羽田発の飛行機で、ポルト到着が11時ごろ。
ガッツリ着いた日から行動できる。

けれども僕は飛行機で7つの会議と翔んで埼玉をテンポよく葬り、挙げ句の果てにアメトーーク!、マツコの知らない世界(絵本の世界)、バイきんぐ単独ライブを次々と打ち込んだ結果、あまし寝られなかった。

ので初日はわりと軽めに、市街地の観光名所だったり、街そのものをぶらりとする。

見たい建築ばっかり詰め込みすぎるのは良くないなっていつも思う。詰め込みがちになっちゃうんだけど。

街そのものを捉えられていないままに建築見てもどうも理解が深くならない。

納得感をしっかり得るには、ちゃーんとまずは街をしっかり歩くべき。

という言い訳を、飛行機で動画見すぎて寝られなかっただけなのに、カマしておく。

ポルトは全長900kmに及ぶドゥエロ川の河口に位置している。

ポルトの市街地は極めてコンパクト。

端から端までで15分〜20分くらいで歩けてしまう。

そして高低差がすごく、石畳はかなりボコボコしてる。路地のような細い道がそこかしこにある。

これモン。

ポートワインが有名で、ワイナリーが多数集結しているガイア地区と中心部の歴史地区をつなぐドンルイス一世橋が川沿いの街に象徴的な風景を作り出している。

川沿いは若者でめちゃ賑わっている。オープンテラスになってるレストランがズラとならんでおり、みんなワインやビール、昼から飲んでる。

開けた川沿いのフラットなレベルから、細ーいくねくねした路地を彷徨って、スッと小さな広場に出る。

くねくねした路地同士がぶつかるところなので不整形な形の広場だ。

それが転々として街のリズムを作ってる。

そこから川へビューが抜ける。

ポルト大聖堂から

という訳で、the観光名所、世界一美しい本屋

LIVRARIA Lello

レロ・イ・イルマオンへ。

尋常じゃない人。

あーヤダヤダ。

ポルトガルモロッコ旅行ですごいいいなと思ったのは中国人観光客が極めて少なかったことだった。

しかしこの場所はかなりのミーハー'sスポットらしくこの旅で最もうざったいチャイナに出くわした。

もはや尊敬する、自分勝手さというかフィジカルの強さ。

みーんなお前がいなくなった後に写真が撮りたいのに、いーーーつまでもいつまでも、そのアングルじゃない!と同伴者に写真を撮らせ続ける。

完全なる偏見だが、9割超えてそういう奴はブサイクだ。

撮った後、写真をよく見るといい。

もう自分の写ってる写真を見たくなくなるはずなんだ。

アズレージョと呼ばれるポルト特有の外壁タイルの装飾。

派手過ぎないカラフルな色。中には彫りの深いタイルもあって、ファサードに陰影を与えているものもある。

さて楽しみなメシの時間。

市街地は結構な密度で飲食店がある。

これも観光客で賑わっているというより、ジモティが昼から一杯よろしくやってるって感じだ。

友達からオススメされたところに行ってみるとあいにくの休業日。

しゃあなしに隣のレストランに入る。

とりあえずビールは1€の楽園ぷり。

庶民の料理でらくーな気持ちでガツガツ食える。

ウメイジング。

タコのサラダが8€、塩鱈のマリネ8€と言ったところだったかな。

食べ物は日本より少し安いかなというくらい。

メシ後はポルト大聖堂や、ドンルイス一世橋、サオベント駅などいわゆる観光名所を葬る。

時差ボケで疲れ果てて19:30には宿に帰る。

宿はと言うと、ポルトではちょっとした挑戦をしてみた。

いわゆるワンルームのホテルではなく、アパートメントという形式の中長期滞在用の宿泊施設。

一泊メシなしで9000円くらい。さほど安くはないが、完全に家、に泊まれる。

60〜70平米で1LDK。ダイニングテーブルあり、ソファあり、テラスあり、キッチンあり。

最大の狙いはキッチン。

まな板も包丁も塩もコショウもオリーブオイルもなーんでも揃ってる。

ポルトガルはシーフードがスーパーめちゃくそ美味しい丸なので、それをスーパーマーケットで買い込んで夕飯自分で作っちゃる作戦である。

地元のスーパーに行く。これは旅の醍醐味。continientというキレイなスーパーへ。

タコが丸々一匹うってて、それで8€ってなもんだった。

やすぅうううう!!ってなって即買いした。

タコ丸一匹なんて日本でも買ったことないっての!

ポートワインもバカ安で購入しテラスで宴した。

どう考えても最高だった。

翌日はまずOMA、カーサ・ダ・ムジカのツアーに参加。

予約は特段いらない。当日10時に受付に行けば10€くらいで1時間程度ガッツリ案内してくれる。

英語もある。

しかしエントランスはいってすぐのこの空間に驚き。

なんのなにやねん。

大ホールを中心にして中ホール、小シアター、VIPラウンジが取り付いてるコンセプト。

いかにもOMAらしいダイアグラム。

驚きなのは舞台後方と客席後方が大きなガラスの壁面だということ。

こんなホール見たことない。というか本当にないんじゃ無いかな。

このホールはオーケストラコンサート専用ホール。オペラ等には使われないので光を遮断する必要ないっしょ、という。

そしてガラスの形状がまことにいかつい。

波打つガラス。

音を拡散させる仕組みだそうだが、本当に?

と思う。

形状が大振りすぎないか?

どこのホール見たってこんな大振りなR使われてないじゃないのさ。

テクスチャの範疇で表面に繊細な凸凹を作って反射音のコントロールをするもんだと思わなくもない。

ガラス面はツルッとしてるから全く吸音しない面が、貫入するヴォリュームの壁にランダムに出てきてる。

ガラス面以外のところは凹凸のない有孔木板が貼られてるから、こちらが吸音面になっている。

ホールの内部って結構暖色の重たい色を使った暗い空間をパッと想像するけれど、このホールはそれが当てはまらない。

インテリア、カラースキーム含めて爽やか。

そして最後は外観ぐるり。
360で見えてしまう立地。どこから見ても表情の違う顔作りが徹底されている。

その後バスにてセラルヴェス美術館へ。

シザ。

市街地からバスで20分程度。

外観をバシッと撮れる視点は無く、ヴォリュームは豊かな緑の中に高さを抑えられて配置されている。

入ってまずビビるポイント。

目地。勝ち負けの思想がギューギューに詰まってる。

白い空間の中でサラリとしてるようだけども、細かく見ると息の詰まるようなストイックさだ。

ここまで目地割徹底するのか。

あとはとにかく天井が綺麗。

マジで何にもねぇ。

基本的に間接照明と自然光で展示空間が成り立っている。

ダウンライトなど、点検口などあろうものか!

建築って壁であり天井であっても、抽象的な面が伸びやかに大きく広がるとすごく気持ちいいんだな、と思い知らされる。

自分の境遇で中々やれる設計ではないけど、なんでもかんでも無秩序に天井に配置してるようじゃダメね。

キレイにレイアウトする、って努力くらいはやってるけど、そもそも無くせないかを考えねば。
それは設計の超川上の段階で、だ。

昼飯はこの美術館二階のレストランにて。

15€くらいでカジュアルなバイキングだった。

またこれが天井綺麗。

この日はこの後ポルト建築大学を葬る。

ポルトガルはタクシーが結構安い。

英語が伝わらないこともしばしばあったが、google mapがあるからサ

最終日はめちゃくちゃ動き倒した上に、建築もめちゃくちゃ良かったから次回にて。

シザスペシャル。

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